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591話

宋陽は一食の食事を終えて、心の中では爽快感と満足感に満ち溢れていた。

以前外食するとき、自分は隅に置かれた蛍光灯のような電灯泡ではなかったものの、誰も自分に注目してくれることはなかった。時々何か言葉を発しても、基本的に誰も相手にしてくれず、ましてや誰かが自分に杯を捧げることなど論外だった。自分が人に杯を捧げても、相手が飲んでくれるとは限らなかった。

しかし今、中心となり、皆から敬われ持ち上げられる感覚に、宋陽の心は言いようのない満足感と爽快感で満たされていた。

なるほど、あの上司たちや社長たちが食卓で話をするのを好み、酒席で攻略されやすいのも無理はない。

この敬われ、周りから注目され、持ち上げ...