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521話

現在の宋軍にとって、郭書瑶が素晴らしい妻であればあるほど、彼はより苦しく、より耐え難くなる。

逆に郭書瑶が淫らであればあるほど、彼は心が晴れるのだ！

彼はついに自己欺瞞に陥り、過去の出来事を勝手に作り上げ始めた。妻の郭書瑶は昔からすけべな女だった、昔から売女だったのだと自分に言い聞かせる！

過去の良かったことはすべて幻想だったのだと！

そうすることでしか、宋軍は少しでも心が楽になれない。弟に妻を奪われたという現実から逃れ、後悔と苦しみを和らげられないのだ！

そう考えれば考えるほど、宋軍は狂気に染まり、次第に自分の妄想を真実だと信じ込むようになった。考えれば考えるほど、そうに違いないと思えてくる...