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503話

宋陽は厨房から出て、大広間に入った。

その時、宋軍はすでに外から一回りして戻ってきていた。客間の椅子に一人座ってスマホをいじっている宋陽を見ると、表情を険しくして鼻を鳴らし、嫉妬心むき出しの嫌味な口調で言った。「もう終わったのか?どうした?さっき買い物に行った時にやったから、もう動けないのか?どうだった、お前の義姉さんとやるの、気持ちよかったか?気持ちよかったか?」

宋陽は宋軍のその問いに、思わず一瞬固まった。

宋軍の言葉は、悔しさと屈辱に満ちていた。嫌味たっぷりで、恥ずかしさと怒りさえ含んでいたが、宋陽には分かった。宋軍は自分に対して為す術もなく、ただ自暴自棄になって感情のはけ口を探して...