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416話

宋阳が父の病状について尋ねると、宋軍は一瞬固まり、キッチンの方を振り返った。父が気づいていないのを確認してから、頭を下げて小声で言った。「お父さんは膵臓がんなんだ。すでに中期から末期の段階で、俺も今知ったばかりだよ」

「何だって?」

宋阳は突然目の前が暗くなり、体がふらつき、あやうく倒れそうになった。何とか椅子の背もたれにつかまって体を支え、ようやく言葉を絞り出した。「どうして病院に連れて行かないんだ?膵臓がんの中期から末期だぞ、治療しなければ、すぐに...」

「がんだぞ、それも膵臓がんの中期から末期だ。こんな病気は治せないんだ。病院に行ったところで金をむしり取られるだけさ。それなら漢方...