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402話

泣き声を聞いて、宋陽は興味深げに身を起こし、一枚のパンツだけを履いて大きく伸びをすると、ふらふらと階段の入り口まで行って耳を傾けた。

聞こえてくる声からすると、泣いているのは蘇冰心らしい?

宋陽は時間を確認した。まだ9時前だ。この蘇冰心は朝からいったいどんな神経を起こしているんだ?

「冰心、もういいよ、泣かないで。相手は財閥の息子で、権力も地位もある。私たちがどうやって戦えるっていうの?最悪、これからネットから身を引けばいいだけよ」

見知らぬ女性の声が聞こえた。

「そうよ、冰心。彼に悪く言われても放っておきなさいよ。最悪、これから配信なんてやめればいいじゃない。あなたみたいに頭がいいんだか...