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38話

両手は鍾麗雅のを強く握りしめ、彼女を自分の下に押さえつけた。

やっと子供の泣き声で目覚めかけていた鍾麗雅は、再び愛の快楽の虜となり、抜け出せない、止められない状態に陥った。

鍾麗雅の心は激しく葛藤していた。一方では夢にまで見た快感に身を委ねたい欲望、もう一方では娘の泣き声と母性本能の呼び覚まし。

この葛藤に苦しみながら、鍾麗雅は何度も体を起こそうと試みるが、宋陽の激しい動きによる快感に頭を揺らし、再びソファーに崩れ落ちてしまう。

「やめて…やめて…お願い!」

鍾麗雅の懇願と抵抗はどんどん弱々しくなり、快感のあまり言葉さえもつじつまが合わなくなってきた。

心の中で苦しく葛藤し、堕落と罪悪感に満ち...