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328話

宋陽はテレビ画面に映る時刻を一瞥した。すでに夜の11時を回っていた。

「そろそろ時間だな」彼は微笑みながら頷いて言った。「ああ、もう帰る時間だ。程程たちを呼んできてくれないか?僕は先に階下で待っているよ」

一夜明けて、何事もなく過ぎた。

翌朝早く、宋陽は心身ともに清々しさを感じ、体中にエネルギーが満ちているようだった。

昨夜の思い切った羽目外しは、少しも疲労感をもたらすどころか、むしろ宋陽の全身が透き通ったかのような感覚をもたらしていた。

起床して最初にしたことは、スマホを開いてチャットアプリを確認することだった。

昨晩は一晩中忙しく、帰宅後はすぐに妻を抱きしめて眠ってしまったため、スマ...