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313話

男の険しい表情を見て、宋陽は心臓が飛び出しそうな思いだった。

まるで不倫現場を押さえられたような切迫感が一気に押し寄せてきた。

男の表情は凶悪さから次第に驚きへと変わり、ベッドの上で裸のまま汗だくになって「はぁはぁ」と大きく息を荒げている美しい女性を不思議そうに見つめていた。

男はそれなりに情場の古強者で、プレイボーイとして多くの女性と関係を持ってきた。

女性の全身は火照り、真っ赤に焼けたように熱く、艶かしく激しい息遣いでベッドにうつ伏せ、少し尻を突き出すその姿は、まるで性の悦びに身を委ねている女性そのものだった。

しかし、この部屋には彼以外に男は一人もいないはずだ！

そして妻の傍らには誰もお...