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253話

李若藍は恥ずかしそうに宋陽をちらりと見つめ、うつむいたまま、息を荒げながら震える体で宋陽の前まで歩み寄り、おずおずとベッドに腰を下ろした。

李若藍のパソコンデスクはベッドの横に置かれていたため、このような状況で李若藍と宋陽の二人は、李若藍のベッドに並んで座ることになった。

若い男女が二人きりの部屋で、しかも李若藍の私的な寝床に二人で腰掛けているという状況に、李若藍はより一層の恥じらいを感じ、胸の内ではどきどきと動悸が高まり、不安感が募っていく。緊張で心臓の鼓動が早まり、顔は真っ赤に染まっていた。

これは李若藍にとって初めての経験だった。男性を自分のベッドに座らせるなんて…

しかも、こんな...