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7話

「今月の給料を受け取りに行って、それで来なくていい」

「燕秘書、すみません、クビにしないでください…」警備員は泣きそうになり、急いで宁凡の方を見た。「宁様、どうか、許してください…」

「出て行け!」燕秘書は言い放つと、すぐに笑顔で宁凡に向き直った。「宁様、別荘の不動産権利証など全ての手続きは完了しております。中の家具なども全て新しいもので、宁様のお越しをお待ちしておりました」

「蘇社長の心遣いに感謝します」宁凡は頷いた。確かに蘇洪洲は自分に大きな贈り物をくれたと言わざるを得なかった。

「それでは、宁様を別荘までご案内いたしましょうか」

「結構です。自分で行きますから」宁凡はそう言うと...