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580話

寧凡は気持ちを落ち着けると、周囲の骸骨の山を注意深く見渡した。かつてここで何が起きたのかを物語る何かの痕跡を探し、同時に保存状態の良い储物戒(ストレージリング)や衣服を見つけ出して、この古戦場の由来について何か手がかりを得ようとしていた。

丹念に探した結果、寧凡は何も見つけられなかった。さらに骸骨の山を掘り返すと、確かに数個の储物戒を発見したものの、それらは形だけを留め、すでに腐敗していた。軽く触れただけで灰と化し、中の空間も朽ち果てて虚無と化していた。

「储物戒さえも朽ち果てるなんて、いったいどれほどの歳月が流れたというのだろう!」

しばらく考え込んだ後、寧凡は前方へと急ぎ足で進み続け...