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563話

宁凡はその言葉を聞いて、軽く頷くと、両手を強く握りしめた。瞬時に両掌から極めて強大な力が溢れ出し、片方の手には氷の炎が燃え上がり、もう片方の手には黒い火が沸き立った。

「氷火双劫!!」

宁凡が鋭く目を開くと、両眼が完全に紫黑色へと変化した。そして陰陽変が高速で回転を始め、宁凡は全ての人々の驚愕の視線の中で、二つの異なる属性の力をゆっくりと近づけ始めた。

「先生は何をするつもりだ!?氷と火を融合させようとしている!?そんなことが可能なのか!寒氷と炎は元々正反対の力だ、融合など絶対にあり得ない!」天一古末が震撼しながら叫んだ。

「その通りだ!考えられないことだ。しかもこの寒氷と真火は、普通...