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562話

衆人の視線の中、一筋の光と私の姿である明滅する円錐形の物体が猛烈なスピードで接近してくるのが見えた。その通り道の空間は静寂に包まれていく。

「この一撃は強すぎる。もし私だったら、余波だけでも重傷を負うだろう」天一古末は空中で近づいてくる二つの光を見つめ、目に驚愕の色を浮かべた。これが彼にとって初めて目にする魂象境同士の戦いだった。半歩魂象境の力など、この前では完全に比較にならない。

「轟!!」

万人の注目の中、二つの強大な力が瞬時に衝突し、激しい爆発音を響かせた。衝撃波が幾重にも四方へ広がり、幾層もの塵を巻き起こしていく。

「大陣を発動しろ!大陣を!」天一無為はこの光景を見て急いで叫ん...