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516話

「おい、お前らはまだ戦うつもりか!戦うなら早くしろよ!!グズグズしてるうちに、俺たちが先に攻め込むぞ!」黒白双煞は眉を寄せて寧凡たちを見つめ、目に不満の色が浮かんだ。

こいつら、自分たちを弄んでいるのか、それとも最初から眼中にないのか。なんて腹立たしいことだ。二人が力を合わせれば武象境の相手とも互角に渡り合える。こんな軽視のされ方は許せない。寧凡はその様子を見て、軽く笑いながら手を上げた。周囲の強者たちが素早く集まり、十二人一組となって展開し、奇妙な陣形を作り上げた。

「行け」寧凡の澄んだ声が響き渡るや否や、多くの強者が光の流れとなって天煞庄園の強者たちへと突進していった。十二人一組で十二...