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477話

黒い剣気がすべて白い光に追い払われると、その白光は直接宁凡の目前まで迫った。宁凡の前に幾重にも張られた玄氷の盾は次々と虚無へと消え去り、宁凡は絶え間なく天地のエネルギーを呼び寄せ、新たな玄氷の盾を凝結させ続けていた。

「断て!」

もはや持ちこたえられないと思われた瞬間、宁凡の眼光が鋭く変わり、龚成坤の掌に向かって強く握りしめるような動作をした。すると、その空間から「カチカチ」という音が響き、龚成坤のいる空間そのものが完全に歪んだかのようになった。

空間之力!これは宁凡が空間之力を会得してから初めて敵に対して使用したものだ。紫瞳の観察の下、風雷八極陣が龚成坤へのエネルギー伝達地点にすべて展...