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453話

来た二人はともに五、六十代の老人だったが、その身に纏う気配は強大無比で、凌悠竹と宁凡を見る目には明らかな侮蔑の色が宿っていた。まるで二人の死体を見るかのようだった。

「あなたたち、沈家から派遣されてきたの?」凌悠竹は冷たい眼差しで二人の老人を見据えた。

「ふふ、そうだとしてどうする?お前たちが敵に回すべきでない相手に喧嘩を売ったからな。そういうことなら、死んでもらうだけだ」二人の目に殺意の色が浮かんだ。

凌悠竹は何も言わず、ただ首を巡らせて宁凡を一瞥すると、ゆっくりと口を開いた。「あなたが行く?それとも私が?」

宁凡は眉をわずかに寄せた。この二人はとりわけ強大というわけではないが、決し...