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429話

その声を聞いた瞬間、青蛇の表情が一気に曇った。彼は太い体格の男を睨みつけ、冷たい声で言い放った。「郭の爺、黙っていれば誰もお前を唖だとは思わんのだがな」

青蛇が最も嫌っていたのはこの郭泽力という男だった。理由は単純、この男がいつも彼のことを「蛇の姐さん」と呼ぶからだ。その呼び方に、青蛇は極度の嫌悪感を抱いていた。

「はっはっは、蛇の姐さんよ。どうした、この俺が李飞刀ほどイケメンじゃないからって差別するのか?そりゃあいかんぞ」郭泽力は青蛇の言葉を聞いても全く気にする様子もなく、大声で笑った。

「ふん!」青蛇は冷たく鼻を鳴らし、視線を郭泽力の背後にいる若者に一瞥させ、目を細めた。

「青帮主...