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417話

アパートに着くと、宁凡は残りの一部屋に自然と落ち着いた。部屋に入るなり、彼は天元戒から小さな炉鼎を取り出した。

その炉鼎は人の頭ほどの大きさしかなく、表面には様々な模様が刻まれていて、非常に神秘的に見えた。しかし宁凡は一目見ただけで、これらの模様は単なる装飾用で、まったく実用性がないことを見抜いた。

とはいえ、この炉鼎には宁凡の目を引くものがあった。それは内側の鼎壁に刻まれた小型の聚霊陣だ。この聚霊陣は宁凡が配置できるものには及ばないが、地球の玄術者が研究して生み出したものだった。

「この陣法はずいぶん粗末だな。でも陣基があるなら、この炉鼎を改造して、より丹薬の精製に適した炉にできるだろ...