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403話

「先に死のうとも、お前を許しはしないぞ!!」干からびた老人の口から怒号が響き渡り、彼の体から血のように赤い光が次々と溢れ出した。その赤い光の出現とともに、老人の額を貫こうとしていた白い剣気が突如として消え去った。

「ん!?これは…呪いか、老いぼれめ、随分と度胸があるな」寧凡はこの光景を見て表情を変えた。彼は知っていた、邪道の修行者が死の間際に、敵に対して恐ろしい呪いをかけることがあると。

この種の呪いは敵を殺すことはできないものの、様々な不可思議な力を持ち、敵を苦しめ、時には生きているより死んだ方がましと思わせるほどだ。そして今、この干からびた老人が自分にかけたのは、まさにそんな呪いだった...