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351話

「伝説によると、この刀は元々島国の神、須弥の男(すみのお)の佩刀だったとされています。須弥の男は島国神話の中でも最強の武力を持つ神の一柱で、彼が地上に降り立った時、ちょうど暴れていた八岐大蛇と出会ったのです」

「そして須弥の男は全身の力を振り絞り、八岐大蛇を討ち取りました。八岐大蛇の身体は須弥の男によっていくつかの刀に封印され、この八岐刀には八岐大蛇の魂が封じ込められているのです!」

「これは単なる伝説に過ぎませんが、この八岐刀は確かに恐ろしいもので、触れた者は誰でも殺戮に取り憑かれ、まるで別人のように邪気に満ちてしまうのです」

「しかも、この刀を手にした者は決して良い末路を辿らず、最後...