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347話

夏幼南は夏紫馨からの視線を感じたのか、ふと顔を向けると、憎たらしいような表情を浮かべた。

「姉さん、あなたは私に教えてくれたじゃない。困難に遭ったら立ち向かえって。武者として一番恥ずかしいのは、戦いから逃げ出すことだって。今日、姉さんを失望させなかったでしょう!」

夏幼南の言葉を聞いて、夏紫馨の顔に最も美しい笑みが浮かんだ。真剣な眼差しで妹を見つめながら言った。

「今日は本当に嬉しいわ!あなたはもう立派な大人になって、自分の責任を持てるようになった。私はとても誇りに思うわ。でも、申し訳ない気持ちもある。もし私のせいじゃなければ、あなたにはまだ長い人生が…」

「姉さん、もういいの。私は後悔な...