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337話

蘇木来の返事を聞いて、古道長の顔に笑みが浮かんだ。満足げに頷きながら口を開いた。

「初めて会った時から、お前の体内に木の霊気が宿っているのを感じ取っていた。だからこそあの実をお前に与えたのじゃ。案の定、今やお前は完全な木霊体となっておる!」

「安心するがよい。しばらく時間をかければ、わしはお前を一流の強者に育て上げることができる。ただし、その間はわしと共に中華を巡る旅に出てもらわねばならん。どう思うかね?」

古道長は慈愛に満ちた表情で蘇木来を見つめ、彼の意見を尋ねた。まさに蘇木来に十分な面子を与えていると言えよう。

古道長の言葉を聞いて、蘇木来はほんの少し躊躇しただけで頷いた。彼は修行...