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332話

「天元の集いで強化された後でも、この妖獣の秘術攻撃がここまでの力を持つとは思わなかった。実に恐ろしい。だが、そんな秘術一つで私を殺せると思うなんて、考えが甘すぎるな」

寧凡の目から鋭い光が放たれ、指先に一点の冷光が凝集された。寧凡は低く唱えた。「剣指、碎岳!!」

恐ろしい力が瞬く間に広がり、山をも砕く剣指の威力が、蛮血九尾鲵の尾の触手へと真っ直ぐに向かった。蛮血九尾鲵は反応する間もなく、一本の触手を剣指に貫かれてしまった!

「がおおおっ!」

凄まじい悲鳴が響き渡る。妖獣の体に激痛が走るが、寧凡は容赦なく、連続して三度指を放った。その一指一指が山を砕く力を帯びていた。

「ぷすっ、ぷすっ...