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26話

古狼の熱望の目を感じながらも、宁凡はすぐに引き返そうとはしなかった。彼は上古戦場について詳しくなく、また古狼の話によれば、上古戦場の強さは一般人の想像を遥かに超えるものだという。

神秘かつ恐ろしい敵を不用意に敵に回すのは賢明ではない。古狼の価値を見極めるまでは慎重に行動すべきだと宁凡は考えていた。

宁凡の躊躇う表情を見て、古狼は内心ほっと胸をなでおろした。もし宁凡がすぐに頷いていたら、古狼は彼を軽視していたかもしれない。

自分の限界を知らない者は、どれほど天賦の才があり、修為が強くとも、早々に命を落とすものだ。しかし宁凡の反応は、明らかに自惚れた人間のそれではなかった。

「宁兄はまだ考...