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22話

「なるほど、その洞穴は華夏の最北端、長白山脈の原始林の中にあるんだな。かなり隠れた場所で、俺も当時は偶然迷い込んだんだ」蕭戦は寧凡に場所を教えた後、忠告した。「寧先生、あそこは非常に危険だ。野獣が多いし、洞窟自体も危険だらけだ。行かない方がいいですよ」

「ご忠告ありがとう、蕭先生。自分なりの考えがあるから」寧凡は微笑んだ。

「わかった。これからは寧先生ではなく、俺のことは蕭兄と呼んでくれ。僭越だが、俺も寧凡と呼ばせてもらおうか」蕭戦は苦笑いしながら言った。

「いいよ!」

寧凡は蕭戦に少し言葉を残した後、蕭風鈴と共に蕭家を後にした。

道中、蕭風鈴は嬉しそうな表情で、時折寧凡に視線を向け...