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120話

「王龍が寄越したのか?」寧凡の顔に不気味な笑みが浮かんだ。小蘭の方を向いて言った。「行こうか、案内してくれ。どれほど優れた警備員なのか、我が慧蘭会社の警備を任せるに値するかどうか、この目で確かめたい」

「それは…わかりました、寧社長、こちらへどうぞ」小蘭はためらった後、仕方なく頷いて答えた。

「ふん」寧凡は口元を僅かに上げた。恐らく王龍は自分が慧蘭会社の株式の半分を所有していることを知ったのだろう。王龍の蕭風鈴への執着を考えれば、素直に警備員を送ってくるはずがない。

もしこの警備員たちの中に何か怪しい者がいないとしたら、寧凡は信じられないだろう。だからこそ、自ら状況を確認しに行くのだ。

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