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99話

「実は本当のことを言ったんだ。韓瑩が貸してくれた服、本当に良い香りがしたよ。彼女を背負って歩いていた時に感じた韓瑩の体の香りと全く同じだった」

「そういえば韓瑩、俺の服はどうした?」

「私の家に掛けてあるよ」

「お前の親は見て何か言わなかった?」

「何か言うことあるの?」

親の神経太すぎだろ。男物の服だって分からないのか?

「ちょっと待て、もしかしてお前の親は俺の服を見てないんじゃ...お前、自分の部屋に置いてるだろ?まさか、服見ながら俺のこと考えたりしてないよな?春の夢でも見た?」

韓瑩はもごもごと「どこに掛けるの?もちろん自分の部屋に掛けておくでしょ!勘違いしないでよ、誰があ...