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55話

「ハゲは自分が広場の二哥だと言い、趙浩は広場で活動している不良だ。

つまり趙浩はこの広場のことを一番よく知っているということだ。趙浩があっさり怖気づいたということは、このハゲの二哥がただの善人ではないということだ。行動はちょっとおバカに見えるが、間違いなく恐ろしい男だ。

小六はまだ趙浩が怖気づいていることに気づかず、口を開いて罵った。

「二哥?てめぇは二バカだろ!?お前みたいなクソ野郎が俺たちの前で調子こいてんじゃねぇよ?見てみろよ、その毛一本ない大ハゲ頭、恥さらしに出てきやがって?」

誰だって自分の欠点を面と向かって指摘されるのは嫌なものだ。二哥の大きなハゲ頭を小六にそう言われて、心中穏やか...