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39話

チンピラも怖気づいていた。俺が急にこれだけの人間を連れてきたんだ、怖くないわけがないだろう?

返事をしないチンピラを見て、俺はビール瓶を手に取り、そのままチンピラの頭に叩きつけた。

「てめぇ、この野郎!!さっきまで気持ちよく殴ってたんじゃねぇのか!?」

罵声を浴びせると同時に、もう一本のビール瓶を叩きつける。そして間髪入れずに三本目のビール瓶を頭に叩きつけた。

立て続けに三本も頭にビール瓶を食らえば、誰だって朦朧とするだろう。

こいつはフラフラと揺れ、そのまま地面に倒れ込みそうになった。

俺はチンピラの襟首を掴んで怒鳴った。

「てめぇが俺を殴るのはまだいい!!だが俺の女に手を出すとはどういうこ...