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36話

大飛を殴ったものの、心の中にはまだ引っかかるものが残り、どうしても消えない。

携帯を取り出し、王佳琦に電話をかける。

電話は長く鳴り続けたが、誰も出ない。王佳琦は劉強のところへ行ったはずじゃないのか?王明の手下が待機しているはずじゃないのか?なぜ電話に出ないんだ??

もう一度かけても、やはり応答はない。

普段なら無視されても構わないが、こんな重要な局面で電話に出ないなんて、誰だって不安になる。

心配で仕方がない。劉強という奴の腕力は俺も見識している。

もし何か問題が起きたらどうする!?しかも王佳琦は一人で行ったわけじゃなく、大勢で行ったんだぞ!!

不安に駆られていた時、王佳琦からメールが...