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838話

「彼女が言うには、お金持ちはお酒が好きだから、この薬酒は実家の方で漬けたものよ。見た感じ、かなり古いお酒みたいね。気に入ってくれるといいな」

陳慶之は薬酒の瓶を回して中に漬けてあるものを確認し、微笑みながらさりげなく私に言った。「実は来るなら何も持ってこなくていいんだよ。君が言ったように、私のところに何か足りないものがあるかな?そんなことすると距離を感じてしまうよ」

「でも今回は君の贈り物を受け取るよ。君の奥さんの言う通り、私は確かにお酒が好きでね。見ての通り、普段の食事でもワインを少し飲むんだ」

「今は名のある薬酒もたくさんあるけど、偽物も多すぎる。それなら自家製の龍虎酒の方がいいに決まって...