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799話

妻が少し落ち着いてから、ベランダの窓の向かいに立っている男性の方を見た。その男はすでに電話を切り、両手をポケットに入れたまま、じっとこちらのベランダを見つめていた。

その時、妻は興奮して大きく声を上げた。こんなに早く妻が再び絶頂に達するとは思わなかった。

続いて妻の震える声が聞こえてきた。「あなた、遅かった…あの男の人に見られちゃった」

私の感覚もどんどん強くなっていった。妻の視線の先を追うと、向かいの男がこちらをじっと見ていることに気づき、心の中でさらに興奮が高まった。激しい動きの中で低く唸り声を上げながら、ついに限界を迎えた。

妻は恥ずかしそうに私に何か叫んで止めようとしたが、私が...