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358話

劉傑は言うと、立ち上がり、小切手を一瞥もせずに、身を翻して外へ向かった。

キッチンを通りかかった時、中へ向かって声をかけた。「おばさん、笑兮、ちょっと急ぎの用事ができたから先に失礼するよ。ここで食事はできなくなった」

「劉傑、何してるの？ちょっと待ってよ」林笑兮はキッチンから叫びながら急いで飛び出してきたが、劉傑はすでに玄関を出て外へ向かっていた。

林笑兮は急いで追いかけ、劉傑の前に立ちはだかり、申し訳なさそうな表情で言った。「劉傑、ごめんなさい。お父さんの代わりに謝るわ」

劉傑はタバコを取り出して火をつけ、一服吸ってから無理に笑いながら言った。「笑兮、大丈夫だよ。やっぱり年長者だし、...