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1720話

「肖春瑩って誰だ?」黒服の男は一瞬戸惑い、疑問の表情を浮かべた。

俺の心の中で理解した。肖春瑩はこいつらとは別の組織だったんだな。

だが今の急務は、どうやってこの黒服の野郎に銃を俺の頭から離させるか、あるいは奴の注意を逸らして反撃のチャンスを作るかだ。

「実は、お前らが探してる地図の在りかを知ってるんだ」俺は平然と言った。

黒服の男の表情が明らかに変わり、眉をひそめて言った。「お前がなぜ知っている?」

俺の心の中でほんの少し喜びが湧いた。チャンスが来たようだ。

「聞かせてくれ、お前はどうやって俺の存在を知ったんだ?」俺は質問に答えず、逆に問いかけた。

「梁軍があの時、江海に戻ってきたんだ。親に...