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1718話

「や……やめて、やめてくれ……」黒服の男が震える声で私に懇願した。

バン!

銃声が響き渡り、結局私は引き金を引いた。銃口は彼の胸に押し当てたままだった。

撃った瞬間、殺し屋の体が大きく震え、次の瞬間、彼の服がゆっくりと赤く染まり、口の端からも鮮血が流れ出した。

彼の力が急速に失われていくようで、ついに力なく私の手を離した。

体を震わせながら立ち上がろうとしたが、私に押さえつけられ、手足を動かすことはできても、起き上がる力など全くなかった。

瞳孔が次第に拡散し、手足の動きも徐々に小さくなり、最後には糸の切れた操り人形のように、両手がどさりと落ちた。

私は茫然と死んだ彼を見つめていた。その目は大き...