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1619話

私の顔色が急変した。常識的に考えれば、義姉が地図を取り出さなかったとしても、洗濯した後には少なくとも紙の残骸や破片が残るはずで、無から消えるようなことはあり得ないはずだ。

ふと昨日、ティッシュで汗を拭いた時に地図を落としてしまったことを思い出した。肖春莹が拾ってくれたんだ。もしかして、酔っぱらって再び落としてしまい、肖春莹の家に置き忘れたのだろうか?

そのとき、義姉も服を着て起き上がり、駆け寄ってきて私のポケットに一体何が入っていたのか尋ねてきた。

「折りたたんだ紙、見なかった?手のひらサイズくらいの」私は追及した。

義姉は茫然と首を振った。「見てないわよ、本当に」

「わかった、たぶ...