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1601話

肖春莹は少し驚いたような顔をしたが、すぐに目を細めて笑い始めた。「二発だけじゃないわよ。大学の時に特に柔道を習ったの。痴漢に備えてね。数年練習してなかったけど、まさか今日役に立つとは思わなかったわ。梁辰、私すごいでしょ？ほら、褒めて褒めて！」

「すごいすごい」僕は思わず笑った。「あの時、列車の中では、どうして護身術で反撃しなかったの？」

正月に列車で出会った肖春莹と今の彼女はまるで別人のようだ。これがいわゆる、知らない人の前では淑女のように振る舞うけど、知り合いの前ではとても活発になる女の子というやつなのだろう。

僕の言葉を聞いて、肖春莹の表情はすぐに曇った。「お願いよ、あの人ナイフ持っ...