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1386話

「自分は本当に下劣だな、こんな時でさえ、義姉さんが悲しんで涙を流しているというのに、まだ妄想を抱いている。」

私は心の中の雑念を払いのけようと努め、軽く義姉さんの背中を叩きながら慰めた。「義姉さん、大丈夫だよ。僕がいる限り、絶対に誰にも義姉さんを傷つけさせないから。」

義姉さんはしばらく泣いていたが、すぐに止んだ。

私の慰めで落ち着いたのかと思ったら、彼女は俯いて私のズボンをじっと見つめていた。

私は心臓が一瞬止まりそうになり、恥ずかしさのあまり急いで手で隠した。義姉さんにどう説明すればいいのか分からなかった。

ところが義姉さんは「プッ」と笑い出し、その泣いたり笑ったりする表情には可愛らしさと...