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1263話

彼女の家庭教師を辞めて、もう二度と来ないことも考えた。

だが家賃のことを思うと、歯を食いしばって耐えることにした。

今、義姉と私は二人とも無職だ。先月もらったばかりの給料で家賃を払い、何とか生活を支えられているが、それがなかったら本当にどうすればいいのか分からなかっただろう。

日曜日、義姉が良いニュースを教えてくれた。仕事が見つかったから、月曜日から出勤するという。

少し驚いた。この数日間、義姉はずっと家にいて仕事を探しに行っていなかったから、もう完全に諦めていると思っていた。まさかこんな良いニュースを聞かせてくれるとは。

「どんな仕事?ちゃんとした所なの?」私は急いで尋ねた。またバーでの接客...