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1243話

電話を切って、楚薇が尋ねた。「何があったの?そんなに興奮して」

「前に話したことあるだろう、兄が行方不明になった件。今、手がかりが見つかったみたいなんだ。これから義姉さんと一緒に列車で雲河市に向かわないといけない!」言い終わって、はっとしたように気づいた。「でも企画書のことが……修正する時間がなさそうだ」

「お兄さんのことが先決よ。企画書の修正は私がやっておくから、気にしないで。今から列車に乗るの?駅まで送るわ!」

楚薇は私の返事も待たず、バッグを手に取り、靴を履き替えると、私を連れて階下へ向かった。

車の中で、私は楚薇にお礼を言った。

楚薇は車のエンジンをかけながら、微笑んだ。「同...