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1225話

「あの朝のことなんだけど、私も確かに悪かった部分があるわ。一緒に夜食でも食べながら、きちんと謝罪させて」楚薇は真摯な表情で私を見つめて言った。

彼女のこの言葉に、私は一瞬で怒りが消えてしまった。

海外留学組で、裕福な家庭出身、優れた能力を持つ女性上司がわざわざ私に謝罪するなんて、恐縮するほどだった。

自分はけっこう話すのが上手いと思っていたのに、今は何を言えばいいのか分からなくなっていた。

それでも私は彼女の誘いを受け入れ、楚薇と一緒に夜食を食べに階下へ向かった。

この時間帯では、ビルの下の飲食店はとっくに閉まっているが、近くに深夜3時まで営業している焼き肉店があった。

私たちは焼...