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1218話

「義姉さんはまだ帰ってこない。まさかホテルにでも?」

私は極度の自責の念に駆られながらも、結局義姉に電話をかけてしまった。彼女の様子が少し心配だった。

昨夜あんなことがあったのだから、きっと彼女も自分を責めて辛い思いをしているだろう。

しばらく待って、ようやく電話がつながった。義姉と向き合うのは難しかったが、勇気を振り絞って尋ねた。「義姉さん、どこにいるの?」

「スーパーよ。心配しないで、すぐに帰るから」義姉の声は穏やかで、昨夜のことに影響されている様子はなかった。少し安心した。

「わかった、帰りを待ってるよ」

電話を切ると、また緊張し始めた。義姉が帰ってきたら、どう対応すればいいのか。謝罪し...