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1215話

「梁辰、別れよう。もう連絡しないで。私が悪かった。さようなら」

思いがけず、韓琳からそんなメッセージが届いた。

一瞬、頭が真っ白になった。これが韓琳からのメッセージだなんて信じられない。昨夜まではビデオ通話で互いを慰め合っていたのに、今になって突然別れ話だなんて。

冗談だろうと思い、眉をひそめながら彼女に電話をかけたが、電源が切られていた。

胸がギュッと締め付けられる。昨夜の韓琳の赤く腫れた目と、電話を切る前の深い感情のこもった一言が頭をよぎった。

何もかもが少し違和感を帯びていた。

「小辰、どうしたの?」義姉が私の表情の変化に気づき、不思議そうに尋ねてきた。

「何でもないよ。と...