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1162話

「通りすがりの罪人は膝をついて、その豊かな尻が高く持ち上がっていた。妻が口に含んだ瞬間、全身に心地よい震えが走る。長い髪が彼女の顔を覆い隠すのを見て、私は手を伸ばし、その髪を後ろへとかき上げ、耳にかけた。こうすれば妻の動きがはっきりと見える。

私のその仕草に、妻は気にする様子もなく、赤い唇をきゅっと締めながら吸い上げては吐き出す動きの中で、より密着した温かく熱い感覚を私に与え続けた。

結婚したばかりの頃の二年間、妻は一度もこういうことをしてくれなかった。その後、私が何度もなだめすかし、努力を重ねた末に、ようやく妻は一度試してみることになった。それからも私の絶え間ない努力の甲斐あって、妻はよ...