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1087話

しかし小椅子はちょっと眉をひそめただけで何も言わなかった。普段なら私と宋芳玉がこんな奇妙な抱擁をしていることに対して、あれこれ私たちの関係を詮索していただろう。

でも今はこの行動が異常だとしても、義妹は尋ねる気も起こらないようだった。おそらくこんな状況だから、宋芳玉は単に私を慰めるために抱きしめてくれただけだと思っているのだろう。

少なくとも義妹は私と宋芳玉が何か不適切なことをしているところを見たことがなかったし、それに義妹は宋芳玉というお姉さんのことをとても気に入っていたので、それ以上詮索することもなかった。

義妹がこちらを一瞥した時、私は急いで宋芳玉から手を離した。

義妹は私たちに何も言わ...