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740話

彼がそう言うと、他の若者たちも笑い出した。

「衆泰(チョンタイ)?」

王所長は目をきょろりと動かし、すぐに安心した。この時代、権力や地位のある者が衆泰なんて車に乗るわけがない。この二人は間違いなく、羊の皮を被った狼だろう。

心が落ち着くと、彼は若者たちに目配せした。若者たちはすぐに意図を理解し、扇状に広がりながらゆっくりと二人を取り囲み始め、拳を握りしめて二人を捕まえる準備をした。

李勝は冷ややかに笑うと、携帯を取り出して南泰県の公安局長である張奎安に電話をかけた。

昨夜事の顛末を理解した後、彼はこの問題が今日簡単に解決できないことを知っていたので、事前に方如に電話をしていたのだ。

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