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703話

三人がまだ呆然と立ちつくしているうちに、老人の杖が既に三人の頭を一撃ずつ叩いていた。「ぼんやりして何をしている、さっさと恩人に感謝せんか!」

李勝は手を振って命じた。「いいよ、石を動かしてくれるだけでいい」

三人は今度は二つ返事で、心から服従する様子で前に出ると、声を掛け合って大きな石を脇の溝に押し込んだ。

帰り道、劉詩詩はずっと横から崇拝の眼差しで李勝を見つめていた。李勝はやや居心地悪そうに笑いながら尋ねた。「詩詩、おじさんの顔に何かついてる?」

「ううん、あなたはお花より素敵よ!」劉詩詩はにこにこしながら答えた。

「くすくす、誰かがおじさんの魅力にやられちゃって、今すっかりメロメ...