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670話

結局、第三者が居る場で、胡玉紅は少し遠慮していた。熱心さを示すことと、テーブルの下での動きを除いては、それ以上の行動に出なかった。

昼食が半ばを過ぎたころ、劉雨薇は時機が熟したと見て、電話を受けるふりをして家を出た。そして挨拶もせずに車を発進させ、どこかへ行ってしまった。

李勝は劉雨薇が彼にチャンスを作ってくれていることを理解し、気取ることもなく、再び差し出されてきた胡玉紅の小さな足を掴むと、そのまま上へとキスを這わせていった。

情が高まるにつれ、胡玉紅は潤んだ目で李勝を見つめながら言った。「ずっと雨薇から、あなたは男の中の王者だって聞いていたわ。私を失望させないでね」

「満足させるよ...