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654話

「なんだって!」

方如は驚愕した。豺狼会の幹部の子分たちについては資料を持っているが、あの金髪の男は今まで一度も見たことがなかったのだ。

赵方は彼女の様子を見て、頭を振りながら言った。「そんなに驚くことないよ。あの金髪は陳青龙って言って、昨夜花狼を兄貴と認めたばかりなんだ」

方如はなるほどと納得し、すぐに崇拝の眼差しで赵方を見つめて言った。「赵おじさん、やっぱりベテランは違いますね。昨夜のことをもうご存知だなんて!」

赵方は得意げに微笑んだ。この情報はもちろん情報提供者の手柄だが、その情報提供者も彼の管轄下にあるのだから。

彼はさりげなく方如の豊かな胸元に視線を這わせ、心の中に興奮が湧き上がっ...