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641話

柳幡の目には、李勝はただの二流キャラクターに過ぎなかった。ジムには李勝より若くて逞しいトレーナーがごまんといるのだから。

以前なら、柳幡は李勝など眼中にもなかった。そもそも李勝と関わる必要などなかったのだから。

しかし、ここ数日は様子が違っていた。

この李勝というやつが、どういうツキでか、立て続けにジムの金持ち熟女たちの寵愛を受けるようになったのだ。

最初は劉雨薇という女性で、その後は甜甜という女までもが。

柳幡は既に二人の素性を調べ上げていた。どちらも非常に裕福な身の上だと知っていた。いつか自分がその二人に気に入られ、ベッドの常連になる日を夢見ていたのだ！

最悪でも、二人の香りた...